新消防庁舎

   光地区消防組合消防本部のあります光市は、戦前は光海軍工廠を中心とする軍都であり、戦後は武田薬品工業褐工場、八幡製鐵(現・新日本製鐵)光製鐵所の二大企業を中心として発展を続けている町です。

庁舎概要

−概要−
 平成7年1月に発生した阪神淡路大震災は全国自治体の防災計画や建築物の耐震性などの見直しのきっかけとなりました。
 光地区消防組合でも、昭和48年に建築した消防本部庁舎の建物強度調査を行ったところ、支柱強度の低下が指摘され、補強工事も含めて種々検討の結果、耐震性(震度7対応)を備えた庁舎を新築する運びとなり、平成12年度に用地を取得し、平成13年度から建設に着手、平成15年2月28日に工事が完成しました。
新築移転により、従来から手狭であった通信室や各種講習会に使用する会議室の問題も解消されることとなりました。
 庁舎の建設にあたっては、地域の防災対応力をより堅固なものとするため、防災体制の強化と自主防災意識の普及啓発を2本の柱として施設や設備等を整備しました。

所在地
 ○ 光市光井6丁目16番1号
庁舎構成
 ○ 敷地面積     16,190.19m2
 ○ 建築物 ・
    ・庁舎棟   鉄筋コンクリート造 地上3階建  3,298.29m2
             1階   2,105.98m2
             2階   1,072.27m2
             3階    120.04m2
    ・主訓練塔 鉄筋コンクリート造 地上7階建て  118.00m2
             1階〜3階 各25.00m2
             4階〜6階 各12.50m2
             7階 5.50u
・副訓練塔 鉄筋コンクリート造 地上3階建て  273.57m2
1階    144.57m2
2階     64.50m2
3階     64.50m2

主要施設
 ○ 防災ヘリコプター緊急離発着場
大規模な災害が発生した場合、救急・救助及び消火・情報収集等の消防活動は防災ヘリコプターと連携することで
より効果的に行えます。災害対応力を強化するため、防災ヘリコプターが緊急離発着できるヘリポートを設けました。
 ○ 消防緊急通信指令施設
 災害は複雑多様化しており、消防隊や救急・救助隊が同時出動する事案も増加しています。これに伴い支援情報の通信や関係機関への連絡など通信指令業務が煩雑化しており、情報通信の統制や通信業務の効率化が課題となっていました。このため、新庁舎の建設に合わせ、最新の通信指令システムを新たに導入し、災害発生時の初期対応力の強化を図りました。
 このシステムにより、119の受信から出動までの煩雑な処理をコンピューターを最大限に活用して合理的に処理し、時間短縮を図ることができるようになりました。
 ○ 防災センター
防災意識を啓発するための、体験型防災学習施設です。
 利用者が災害を身近なものとしてとらえ、防災への関心や備えを自主的に確立できるように、各種の災害体験設備や防災グッズを展示しています。
 防災意識の普及啓発を図ることで、地域の災害対応力の向上を図ります。
 設計にあたっては、車いすや子どもの利用を配慮しました。
 ○ 太陽光発電システム
 地球環境に配慮し、庁舎で使用する電力の一部を太陽光発電(10kw)で補うものです。
太陽光パネルを庁舎の屋根部分に設置し、発電状況を玄関ホールの表示板に表示します。
 ○ 防災センター多目的ホール
 住民の避難場所や応急救護所として使用できるよう、庁舎2階に防災センター多目的ホールを設け、非常用の毛布等を備えています。
 このホールは床面積が330m2で、消防隊員の訓練や防火管理者講習、危険物保安講習等各種講習会にも使用します。

訓練用設備
 ○ 体験用避難器具
 防火管理者講習会、防災講習会等の参加者が避難器具の取扱いを覚えたり、消防用設備の知識や操作法を習得できるよう、次の器具を設置しました。
 ★救助袋…主訓練塔4階に設置
 ★緩降機…副訓練塔3階に設置
 ○ 模擬消防用設備
 防火管理上必要な知識として消防用設備の実物を設置し、講習会や研修会に役立てます。(ポンプ設備は連動しないので、放水する場合は、外部から送水管を通じて送水します。)
 ★スプリンクラー設備
  副訓練塔の1階天井部分に、配管を敷設し、実物と同じように各種ヘッドや末端試験弁等を取付けました。
 ★屋内消火栓
  副訓練塔の1階に屋内消火栓(1号消火栓、2号消火栓)を設置し、操作の体験ができるようにしています。
 ★自動火災報知設備
  副訓練塔の1階天井に各種感知器を取付け、受信機の取扱い等も行えます。
 ○ 多目的訓練壁
 主訓練塔は、主として消防隊の屋内進入訓練、高層建物消防活動訓練、救助訓練に使用しますが、隊員の体力強化訓練を図るため、外壁の一部にクライミングウォールを設けました。これは、隊員が過酷な災害現場において体力的に余裕をもった活動ができるよう、隊員の身体のバランス感覚や強靱な意志を養うことを目的とするものです。
 ○ 濃煙訓練室
 空気呼吸器を着装しての消防活動訓練に使用するため、副訓練塔の2階部分に濃煙訓練室を設置しました。この部屋は、パネルの組み合わせにより迷路を形成できます。
 企業の自衛消防隊や防火管理者の訓練、研修にも使用できます。