消毒用アルコール及び高濃度アルコール【酒類】の使用や保管について
消毒用アルコールの取扱いにご注意ください!
新型コロナウイルス感染防止対策として、消毒用アルコールの需要が高まっています。
ところが、新型コロナウイルスに効果的な消毒用アルコールの濃度は70%以上といわれており、これらは、消防法で定める危険物(第四類アルコール類)に該当し、その内容が、容器表面に表示されています。現在使用している消毒用アルコールを今一度、確認してみてください。
アルコールは、引火点が約13℃と常温よりも低く、わずかな火源で簡単に引火するため、火災等を引き起こすおそれがあります。使用する際には、容器に記載している注意書きを必ず守りましょう。
また、危険物に該当しない消毒用アルコールも、主成分は、同じエタノールです。使用する際には、同様に、十分注意してください。
【表示項目】
危険物に該当する消毒用アルコールの表示例
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消毒用アルコール等を取り扱う場合の具体的な注意事項は次のとおりです。
●火気の近くでは使用しないようにしましょう
手指消毒の際に使用する消毒用アルコールは、蒸発しやすく、可燃性の蒸気となるため、火源があると引火するおそれがあります。
消毒用アルコールを使用する付近での喫煙、コンロ等を使用した調理など、火気の使用はやめましょう。
●詰替え作業を行う場所では喚起を行いましょう
消毒用アルコールの詰替え作業中、可燃性の蒸気が発生するおそれがあります。この蒸気は、空気より重いため、低い場所に滞留しやすい性質があります。
詰替え作業を行う場所は、風通しの良い場所や常時喚起が行える場所を選び、可燃性の蒸気を滞留させないようにしましょう。
消毒用アルコールを保管する際の注意点
危険物に指定されている消毒用アルコールを、80㍑以上保管する場合は、消防署への申請や届出が必要となります。
また、保管する場所についても、関係法令により様々な制約が設けられています。
消毒用アルコールを保管、備蓄する際には、その数量に十分配慮してください。
感染症対策などにより、多くの消毒用アルコールを備蓄しようと計画されている方は、あらかじめ、消防本部予防課または最寄りの消防署へご相談ください。
【届出等を必要とする場合】
保管(貯蔵)・取扱い数量 | 400㍑未満 | 400㍑以上 |
適用法令 | 光地区消防組合火災予防条例 | 消防法 |
必要な事務手続き |
少量危険物貯蔵取扱届出 ※80㍑未満は不要 |
◆常時保管(備蓄)する場合 危険物製造所等設置許可申請 ◆一時的(10日以内)に保管する場合 危険物仮貯蔵・仮取扱い承認申請 |
受付窓口 |
光市(大和地域除く)【中央消防署】 田布施町・光市大和地域【東消防署】 周南市熊毛地域【北消防署】 |
光市(大和地域除く)【消防本部予防課】 田布施町・光市大和地域【東消防署】 周南市熊毛地域【北消防署】 |
【保管時の注意事項】
●直射日光が当たる場所に保管することはやめましょう
消毒用アルコールを直射日光の当たる場所に保管していると、熱によって、可燃性蒸気が発生します。
保管場所は、直射日光が当たる場所はさけるとともに、高温となる部屋での保管にも注意しましょう。
高濃度アルコール【酒類】の取扱いや保管について
新型コロナウィルスの感染拡大の影響から、消毒用アルコールの供給が不足しています。
そのため、応急的に、アルコール濃度の高い酒類が、手指消毒用アルコールの代替品として認められました。
消毒に有効とされる酒類の高濃度アルコールは、既存の消毒用アルコールと同様の危険性があり、そのほとんどが、消防法で定める危険物(第四類アルコール類)に該当します。取扱いや保管方法については、消毒用アルコールと同様に、十分注意してください。
【危険物に該当するアルコール度数の目安】
消防法上のアルコールは、重さで考えたときの濃度(溶液100g中にアルコールが何g含まれているかを表した濃度(重量%。wt%))60%以上のものが該当します。
一方、酒類のアルコールは、体積で考えた時の濃度(溶液100㎖中にエタノールが何㎖含まれているかを表した濃度(容量%。vol%))が表示されることが多く、おおむね67容量%(67度)以上から消防法上のアルコール類に該当する場合があります。
お問合せ(予防課危険物係) |
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0833-74-5602 |
受付時間 [平日]08:30~17:15 |